「コーヒーじゃなくて、今日は紅茶派」という午後。
お昼寝中の子どもが静かに寝ている間に、ゆったりと自分の時間を取り戻したい——そんなときにぴったりなのが、和紅茶です。
今回は、代表的な2つの品種「べにふうき」と「やぶきた」の特徴や味わいの違いをわかりやすく比較しながら、子育て世代におすすめの一杯を選ぶヒントをお届けします。
① 和紅茶って何?|「和」の紅茶の魅力を再確認
和紅茶は、
- 茶葉:日本で育てられた茶葉
- 製法:酸化発酵させて紅茶に加工
- 特徴:渋みが少なく、香りや味がやさしい
といった特色があります。
「和紅茶 = 国産の優しい味」を楽しめるため、カフェインに敏感な子育て世代にも取り入れやすい飲み物です。
② 品種の違いを押さえよう|べにふうき vs やぶきた
紅茶用品種「べにふうき」
- 交配:べにほまれ(和紅茶の祖)×ダージリン系
- 味わい:しっかりした渋みとコク、黒糖やスパイス香
- 香り:フローラルでスパイシー、豊かな香りの広がり
- 特性:花粉症対策で知られるが、紅茶では発酵により成分は減少
- 色:深い紅褐色、ボディ感あり
緑茶用品種「やぶきた」
- 日本茶の代表品種、茶園で約70%を占める
- 味わい:渋みほぼなし、軽やかでほんのり甘い
- 香り:若草や緑茶の爽やかさと、穏やかなフローラル
- 色:明るい黄金色、軽い味わいに向く
- 適性:発酵が浅いほど香りが際立ち、“和紅茶らしさ”を楽しめる
③ 味の違いを深掘り|エピソードで比較
⭑ べにふうき:しっかり&スパイシー派に
ある地域の紅茶イベントで出会った「べにふうき」は、見た目からして濃い赤褐色。
一口飲むと、「これぞ紅茶!」と感じる渋みと甘さのハーモニー。黒糖を思わせる香りは、午後のスイーツタイムにもぴったり。
忙しい育児の間でも、しっかり味に満足感があり、「一瞬で気持ちが回復する魔法の一杯」と感じました。
⭑ やぶきた:やさしいリセットタイム派に
一方、「やぶきた」は高梁紅茶で初めて飲んだ一杯。
明るい黄金色と、口に含むと広がる青草のような爽やかさ。そのあとに来るのはほのかな甘みで、まるで子どもと散歩する午後のような安心感。
珈琲では感じられない“軽やかな癒し”。お昼寝中の一息にふさわしいと直感しました。
④ 子育ての午後におすすめなのはどっち?ポイント別比較
観点 | べにふうき | やぶきた |
---|---|---|
飲む時間帯 | 午後のスイーツタイム | お昼寝中のリセット |
飲み応え | しっかりコク・香りあり | 軽やか・やさしい口当たり |
満足感 | 1杯で満足感あり | ミルクなしでも飲みやすい |
気分転換度 | 強めのエナジー感 | ゆったりリラックス感 |
⑤ 別々の楽しみ方|淹れ方とシーン別のおすすめ
べにふうき編
- リーフ:2.5g/90℃/3分→しっかりした香り
- ミルクティー:濃いめ+温かいミルク→デザートタイムに◎
- アイスティー:濃く淹れて氷でキリッと
やぶきた編
- リーフ:2〜2.5g/85℃/2分→やさしい甘みと香り
- 薄めストレート:2杯目も香りが残る
- 子どもとシェア:カフェイン少なめ+軽い香りで安心
⑥ おすすめラインナップ|ネットで買える国産和紅茶
品種 | 農園 | 地域 | 特徴 |
---|---|---|---|
べにふうき | 牧之原山本園(静岡) | 静岡 | 香ばしさ+スパイシー。ミルクOK |
べにふうき | 森内茶農園(静岡・森町) | 静岡 | フルーティー&上品 |
やぶきた | 高梁紅茶(岡山) | 岡山 | やさしく甘い、水色が美しい |
やぶきた | 金谷やぶきた(静岡) | 静岡 | 花香派に◎、ティーバッグあり |
⑦ まとめ:和紅茶で育児中の“小さな贅沢時間”を
- べにふうき:しっかり紅茶感で気分を切り替えたいときに
- やぶきた:やさしい一杯で心をゆるめたいときに
あなたの育児中の午後に、ほっとする紅茶があるだけで、「また明日もがんばろう」と思える魔法になります。ぜひ気になる品種から、一杯の和紅茶を試してみてください。
「今日は、和紅茶日和」— 和紅茶が、あなたの子育てライフにそっと寄り添います。
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